ダイニングチェアの選び方

ダイニングチェアの選び方

毎日使うダイニングチェア。食事をとるときに座るのはもちろん、読書をしたりお茶を飲んだり、家族のくつろぎタイムなど、ダイニングチェアに座って過ごす時間は案外長いもの。長い時間使うからこそ、座り心地や耐久性はもちろん、デザインにもこだわって選びたいものです。

例えば、テーブル1台に4脚の同じデザインのチェアをセットした場合は、統一感が出て空間が締まります。逆に、家族がそれぞれ別のダイニングチェアを選ぶのも一つの方法。体格のさやデザインの好み、座り心地の感じ方が一人一人異なるのは当然です。全員がそれぞれ好きなダイニングチェアやベンチを一つ選んで、そこからみんなで決めていくというのも楽しいですよ。

1.テーブルの高さを考慮する

食事をするときに使う場合は、まず一番にテーブルトップと座面との距離が重要となります。ダイニングチェアの座面の高さが高すぎても低すぎても食べにくくなってしまいます。

座面からテーブルの表面までの距離を、「差尺」(さじゃく)といいます。この差尺は利用シーンや体格により最適な長さが異なります。

差尺とは

テーブルとチェアの差尺を求める式は以下になります。

差尺(cm)=(身長×0.55)÷3

例)160cm の身長の方の場合、29.333cm 上記は勉強や作業などの場合なので、リラックスして使用したい場合には、-2~3cmするとよいとされています。

上記に加えて、普段スリッパを履くとか、リラックス時には足を組むなどを考慮すると25~30cmが目安になります。このくらいの距離だと、座ってテーブルに肘を置いたときに、肘がきれいなL字型にまがり、体が一番疲れにくく、リラックスして食事を楽しむことができます。

食事をするときに加えて、リラックスタイムには読書をしたりお茶を飲むなど、長時間座ることもありますよね。そんな時は、背もたれに少し角度がついていたり座面のクッションが柔らかめなど、ゆったり座れるものがお勧めです。

2.アーム(ひじ掛け)の有無

肘掛けありチェア

レストランなどでは、着席離席の際に不便となるためひじ掛けのあるチェアを採用されいる稀だと思います。自宅だからこそダイニングでもゆったりくつろぎたいところ。

アーム(ひじ掛け)がついていると食事中はもちろんですが、食後などに本を読んだりスマートフォンを操作したり際にアームに腕を置くことができて、体が疲れにくくなります。

腕の重さは片腕で体重の約6.5%ともいわれています。つまり50kgの人の場合、3kg両腕で6kgの重さが体にかかってくるわけですから、アームの有無で体への負担はかなり違ってくるといえます。 もちろん、テーブルを別に購入した場合にテーブルに収まらない、テーブルサイズが窮屈になるなども考慮し、ひじ掛けの高さおよび幅を十分に考慮しなければならない点には気を付けましょう。

3.座面の素材

座面の選択肢として悩むのが、クッション性のある座面と、木の素材そのままの座面、どちらにするかということ。

クッション性のある座面のダイニングチェアを選ぶメリットは、なんといっても長時間座っていても疲れにくいという点。お子様がいるなど、フードやドリンクをこぼすのが心配な場合は、汚れにくい素材・汚れをふき取りやすい素材の張地を選ぶことをおすすめします。

回転座椅子

一方、木の座面は消耗がなく、クッションを交換したり張地を張り替えたりする必要がない点が便利です。ほかにも、木の経年変化を楽しむことができる事や、好きなデザインや色のチェアパッド・座面クッションを別に用意して使うことができる点もオススメポイントです。

4.ダイニングベンチという選択

小さな子供がいたり来客が多かったりする場合におすすめしたいのは、ダイニングベンチ。1人1脚のダイニングチェアにこだわらず、ダイニングチェア2脚の代わりとしてダイニングベンチを1台置く方法です。 テーブルの片側にダイニングチェアを2脚、その反対側に背もたれのないタイプのベンチを配置することで、とてもスッキリとした見た目になります。

座る人数が限定されないベンチは、普段は2人で座って、来客時は少し詰めて3人で座ってもらうこともできます。また、背もたれのないタイプのベンチは、いろいろな向きで座ることもできますし、出入りの際にダイニングチェアを引く必要がないので、広いスペースを確保するのが難しいという方にもおすすめのアイテムです。

4.リビングダイニングセット

ダイニングチェアとソファの両方を置くのが難しい場合は、リビングダイニングスタイルもおすすめです。リビングとダイニングをひとつにすることでお部屋のスペースを有効活用することもできます。

当サイトでは、ロースタイルのソファやクッション性のある座面に背もたれも付いたBALという商品があります。 リビングダイニングは、食事時にも使えるだけでなく、背もたれと適度なクッション性のある座面でゆったり過ごせるソファとしても使用することができます。

いかがでしたでしょうか。 ダイニングチェアも、単に椅子ではなく、利用する人やシーンなどを考慮する必要があることが重要となりますので、今回の記事が皆様のダイニング選びの参考になれば幸いです。